【腰椎分離症】スポーツ復帰する前に必ずやるべき体幹トレーニング|TASK熊本
今回は、腰椎分離症のスポーツ復帰前にやっておくべきトレーニングについて紹介します。
そもそも腰椎分離症はスポーツ外傷ではなく、スポーツ障害に場合分類されます。
このスポーツ障害とは
小さな負荷が繰り返し同一部位に蓄積することで組織損傷を引き起こすケガになります。
いわいるオーバーワークによるケガや疲労骨折がこれに当たります。
しかし、同じ練習をしているチームメイトはケガをしないのに自分だけがケガをしているということは、自分自身の身体の使い方に問題があるということです)。
つまりスポーツ障害によって生じたケガは、安静にしておけば治りますが、自分の身体が変わっていなければ再発するリスクがかなり高いということになります。
ということで、今回は腰椎
分離症からスポーツ復帰するために必要なトレーニングについての内容となります。
目次
腰椎分離症になった原因
まず分離症になった理由からです。
原因がわからなければ、対処しようがありません。
腰椎分離症の原因はそれぞれ行っているスポーツにより、原因は変わり損傷部位も変わります。
例えば、サッカーの場合、損傷部位は複数あることや両側性の場合が多く、野球の場合は利き打ち、利き投げと逆方向の損傷が多い傾向があります。
特に体幹を捻る競技で発症しやすいとされています。
しかし、捻る動作が少ない陸上競技や水泳でもみられ、これらに共通していることは反り腰です。
そして、反り腰になる要因は腹圧の低下や脚の前側の筋肉の硬さです。
反り腰について、特に脚の前側の硬さが原因の場合は、
以前こちらに改善方法を記載していますのでこちらを読んでみて下さい。
腿前の筋肉が伸びると【腰の痛み】が改善する!誰でもできる簡単ストレッチ
今回はトレーニングについてなので腹圧について話を進めていきます。
やるべきトレーニング
分離症に必要なトレーニングは腹圧を維持する能力を高めるトレーニングとなります。
腹圧を維持してスポーツができるようになると腰回りが安定し、背骨にかかる負担が大きく減少します。
また、腹圧の維持は身体の軸を作るためにも不可欠な要素となるため、パフォーマンスを高めるためにも必須となります。
デッドバグ
まずは、デッドバクというトレーニングです。
これは、腰や骨盤の安定性を保持したまま、下肢の運動を行う体幹トレーニングの基礎になります。
僕は、このトレーニングがきちんとできていなければ他の体幹トレーニングをやらないぐらい基礎トレーニングとして捉えています。
スイミング
続いては、スイミングというピラティスのトレーニングです。
これは、必ずデッドバグができるようになってから行って下さい。
また、分離症の急性期では行わない方がよいでしょう。
損傷部の修復が進み、スポーツ復帰に向けてトレーニングを初めていく段階で行うことが無難です。
決して腰に力が入らないことがかなり重要です。
腰に力が入る場合は、腹圧が維持できていないので再度損傷するリスクがありますのでリハビリなど専門家に身体の使い方を教わりましょう。
背筋トレーニング+腹圧維持
最後は、背筋を効かせながらも腹圧を維持しておくトレーニングです。
スポーツ復帰前には確実にできるようになっておきましょう。
こういった身体の使い分け(腰は安定させていても背中は反れる状態)ができていないと再発のリスクが高い状態で復帰することになります。
また、この他にも背骨の上の方(胸椎)が反れる可動域そのものを獲得しておく必要があります。
まとめ
今回は以上になります。
腰椎分離症は長い場合完治に6ヶ月を必要とするスポーツ選手には厄介なケガです。
安静によって骨癒合は図られるかもしれませんが、適切なトレーニングを受けていないと再発のリスクが高いケガでもあります。
また、完治は困難と診断された場合も今回のトレーニングがしっかりと行えていれば、痛みを予防することができます。
しかし、分離症になるほど体幹が弱く、身体の使い方が間違っていれば自身でそれを改善することはかなり難しいことです。
まずは、病院に行きお医者さんの指示に従って、専門家のもとトレーニングを行うことが好ましいと言えます。
腰椎分離症でお困りの場合は下記フォームよりご相談下さい。