どうしても治らない肩こりを治す!肩こりを改善するための2つのキーマッスル|熊本TASK
コロナの影響で在宅ワーク者が増え、年々肩こりの人が急増しています。
週に1回オンラインで肩こり予防レッスンを行っていますが、毎回参加者が200名前後とかなり多い状況です。
揉んでも、肩周りを動かしても一時的な軽減効果のみ。
どうすれば肩こりのない平穏な日々を過ごせるのでしょうか。
ということで、腰痛については度々触れてきましたが、今回は肩こりについて掲載していきます。
目次
肩こりの原因
ネットで肩こりと調べると、どれが本当かわからないほど多くの原因や対処法が見つかります。
それらはどれも本当であり、どれも不十分でもあります。
なぜかというと、結局のところ原因は人それぞれだからです。
例えば、最も多い原因として挙げられるのは姿勢です。
しかし、「姿勢が悪い=肩こり」であれば、姿勢が悪い人はみな肩こりという事になってしまいます。
事実はそうではありません。
姿勢が悪くても肩こりでない人もいれば、姿勢が原因の人もいる。
姿勢がよく見えても肩こりの人もいる。
だから何が正しくて何が間違っているのか、自分自身がなぜ肩こりなのかを見極めるのは難しいのです。
ただし、原因として多いものはいくつか挙げられます。
- デスクワークが多い
- スマホを使うことが多い
- 姿勢が悪い
- 脱力ができない
- 呼吸が浅い
- 身体の使い方が適切ではない etc
正直挙げるときりがありません。
そして、原因が一つではなく、混合していることがほとんどです。
ただ、共通点も多いというのが特徴です。
特に最後のほうに挙げた「脱力できない」「呼吸が浅い」「身体の使い方が適切ではない」というのは、根本的な問題になります。
脱力できない
現代人は、スマホやパソコン、TVの影響により交感神経が優位となり、筋肉の緊張がなかなかとれないという方が多くいます。
脱力できないということは、筋肉の緊張が高い状態にあり、肩周り首周りの筋肉が血流不全を起こすことで肩こりになり易くなります。
姿勢が悪い人でも脱力できている人は、肩こりにはなりません。
呼吸が浅い
脱力ができないことと繋がりますが、呼吸が浅い人も交感神経優位という特徴があります。
特に腹式呼吸が苦手で、胸式呼吸が優位な人は要注意です。
そして胸式呼吸が優位な人は、腹圧が低下している可能性が高く姿勢もわるい人が大半です。
身体の使い方が適切ではない
ここが一番重要だと私は捉えています。
「脱力」も「呼吸」も要は、体の使い方です。
姿勢保持のために適切な筋肉を使えているからこそ脱力できるわけです。
呼吸も横隔膜を適切に使えていれば呼吸は整い、副交感神経が優位となってきます。
ここで少し身体の使い方のチェックをご自身でしてみてください。
セルフチェック
手を前方に伸ばした時(前にならえの姿勢)、力が入る場所はどこでしょうか?
まず、正確に自身の体のどこに力が入っているかわかりますか?
わからない方は、だいぶ重度です。
筋肉が硬くなったことで、筋肉の感度が大きく落ちてる状態といえます。
では、力がはいる場所がわかる方、どこでしょうか?
肩の前(三角筋)や肩の上(僧帽筋上部)に力が入っているという感じではないでしょうか。
実は間違いであり、力みやすい人ほど、上記の部位に力が入ります。
適切な場所としては脇の下(前鋸筋:画像)です。
補足として、あくまで割合です。
もちろん肩の前の筋肉(三角筋)にも力が入ります。
しかし、適切な身体の使い方ができている人は、脇の下の筋肉に力が入る割合が高くなります。
肩こりの改善法
どうでしたでしょうか。
もう一度前方に手を挙げて見てください。
脇の下に力が入りますか?
実はこれ、肩こりではない人が意識的にやっても難しいんです。
それは、脇の下の筋肉など今まで意識したこともないからです(でも実際に筋活動は起きています)。
ということは、肩こりの人がここに力を入れることはもっと難しいことになります。
冒頭にオンラインで週に1回肩こり予防レッスンをしていると書きましたが、これは実際に対面してでなければ難しいものであり、レッスンでも伝えておりません。
そして、もう一つ肩こりを改善するために重要な筋肉があります。
それは上部脊柱起立筋という筋肉です。
画像の青色で囲った部分がそうです。
では、ここに力を入れてみてください。
どうすれば力が入るでしょう?
ちなみに肩甲骨を背骨によせるのではありません。
その筋肉は僧帽筋中部繊維や菱形筋といってまた別の筋肉です。
これも、残念ながら非常に難しいんです…
パーソナルの対面のレッスンでないとなかなか引き出せません。
しかし、ここに力が入るようになると、その場で一気に肩周り首周りが軽くなることが実感できます。
パーソナルでのレッスンをしていてよくあることです。
肩が軽くなるという表現だけではなく
「スカッとする」や「視界が広がった」、「眼が冴える」、「頭がスッキリする」などの表現をされます。
なぜかというと、本来頭を支える役割はこの筋肉の役割だからです。
この筋肉が働かなくなったからこそ、その代わりに首周りや肩周りの筋肉が過剰に働き、硬くなることで血流不全を起こしているという症状が肩こりです。
つまり、この上部脊柱起立筋が機能し頭を支えてくれることで初めて、首周りや肩周りの筋肉は緊張から開放され、血流が一気に流れ出します。
すなわち、この筋肉が自分で意識的に使えるようになるまでは、肩こりは根本的には治りません。
マッサージや首肩周りの運動で、肩が軽くなったように感じるのは一時的な効果です。
軽度の症状であれば、定期的にそれだけでもしておけば緩和する方もいますが、ほとんどの人が一時的な効果で終わってしまいます。
肩こりで悩んでいる方、このままマッサージやYou Tubeをみて運動するという対処療法ではなく、身体の使い方を学び根本的な原因を改善しませんか?
相談だけでも結構です。
まずは下記フォームよりご連絡を。