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スポーツにおける体幹の重要性/なぜ体幹を鍛える必要があるのか/軸をつくるためには|トレーニング動画あり!

スポーツにおける体幹の重要性/なぜ体幹を鍛える必要があるのか/軸をつくるためには|トレーニング動画あり!

私が学生時代には体幹という言葉はあまり聞かない言葉でした。

しかし、今はスポーツ指導の場面だけではなく一般用語として使用されるほど当たり前になっています。

今回のテーマはその体幹についてですが

なぜ体幹が重要かと改めて聞かれるとあなたは正確に答えられるでしょうか。

これはアスリートや指導者でも答えられる方は少ないと思います。

体幹がなぜ、スポーツにおいてまたは日常生活レベルで必要なのかをお伝えできればと思います。

目次

 そもそも体幹とは?

広辞苑で体幹と調べると、『動物体の主要部分。胴。』と記載されています。

なので、体幹=胴体であるということがわかります。

しかし、それではなぜ大切かということがわかりません。

胴体が「ふらふら」しているより安定していた方が良いのは確かですが、それでは説明になっていません。

 体幹の定義は?

では、体幹の定義はあるのでしょうか。

結論からいうと定義に関しては、バラバラです。

腰まわりを体幹としている場合もあれば、腰・骨盤・胸郭部を合わせて体幹、骨盤から首まで含めを四肢・頭部を除いた部分を体幹としている場合もあります。

そのため、体幹の定義は各協会ごとにバラバラです。

ちなみに私が保有しているアディダスのトレーナー資格では四肢を除き、骨盤から頭部までを体幹としています。

 体幹で最も大切なこと

体幹で最も大切なことは、腰の安定です。

腰という漢字は、月(にくづき)要(かなめ)と書きます。

この漢字からもわかるように日本人は昔から身体の要を腰と捉えていました。

そのため、武道の世界では昔から体幹ではなく、丹田という言葉(身体意識)を利用し腰の重要性を捉えていました(丹田には他にも多くの効果があります)。

 腰周りをどう安定させるか

腰周りが大事だとして、ここを安定させるためにどう鍛えていくかが問題になります。

闇雲に腹筋を鍛えればよいというわけではありません。

また、腰なのだから腰周辺の背筋を鍛えるという考えも間違っています。

そこで重要となるのがインナーマッスルです。

この言葉も、もう聞いたことがない人はいないでしょう。

正確には『腹部インナーマッスル』です。

この腹部インナーマッスルは、腹横筋・内腹斜筋が解剖学的には該当します。

腸腰筋・腹横筋について|すなお整骨院(公式ホームページ)
腹横筋

この筋肉は腹圧を高め、腰の安定化を図るとともに姿勢保持に作用します。

そのため、この筋肉の機能低下は姿勢不良を引き起こします。

 インナーのトレーニング

では、インナーマッスルのトレーニングについて紹介していきます。

このトレーニングでは、手足を伸ばした際に腰が反るのを抑えることが大切になりますが、だからといって腰を丸め過ぎてベッタリと床と腰が接しているのはNGになります。

適切な腰のアライメントを維持した状態で四肢の運動を行うことで

走っている際やボールを蹴る、投げるといった動作時に腰が安定した状態を作ることができます。

 体幹の別の効果

インナーマッスルを機能せることは、腰周りを安定させ、姿勢保持にも有用であることは理解していただけたかと思います。

しかし、体幹には他の効果も含まれています。

それ『軸』の安定です。

『軸』というのは、物理的に存在しているものではないため、意識したことがない人にはなかなか分かりづらいかと思いますが、確実にスポーツ動作の柱となっています。

例えば、ゴルフでは「軸をぶらさずにスイングしましょう」という指導をよく耳にします。

左右や前後に軸がブレていては、ヘッドとボールのインパクト時にズレが生じ再現性が低下するためです。

では、なぜ体幹と軸が関係しているかというと

体幹が機能していないと軸が安定しないためです。

これは簡単なトレーニングを通して実感していただけるので、次のトレーニングを行っていただければと思います。

なんとなくは理解できたでしょうか。

お腹周りに力が入っているのといないのでは、軸の安定性が全く違ったと思います。

また、手を挙げた際はお腹に力が入っても、脚を上げた際はお腹の力が抜けたという方もいると思います。

これは単純に筋力が不十分であり脚の重みを体幹で支えきれていないということになります。

このように、体幹には軸を安定させる効果があります。

これは、四つん這いだけではなく、立っていても膝立ちでも逆立ちでも同じです。

そのためスポーツでは体幹が重要であり、これほど体幹という言葉が浸透した理由になります。

 まとめ

今回は、体幹が『なぜ重要か』について触れました。

トレーニングを行う際は、必ず行う目的と行う理由があるべきです。

『最近流行りのトレーニング』『みんながしているからする』といった理由で行ってもそれがパフォーマンスアップにつながるとは限りません。

今回のトレーニングを例とすれば

陸上競技をしていて、走っている際に身体がブレていると感じるからダイアゴナルリーチで身体の軸を意識してトレーニングを行う。

といったトレーニングを行う根拠が大切です。

この記事を通して、体幹の重要性について少しでも理解していただけのであれば幸いです。