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スポーツパフォーマンスを高めるアクセル筋とブレーキ筋の使い分け|熊本TASK

スポーツパフォーマンスを高めるアクセル筋とブレーキ筋の使い分け|熊本TASK

アクセル筋とブレーキ筋という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

ブレーキ筋とアクセル筋の使い分けができていない人の走りは

自転車で例えると

ブレーキレバーを握ったまま、全力でペダルを漕いでいるようなものです。

これかなり非効率的ですよね。

そのようなことにならないために、アクセル筋をメインで活動させ、ブレーキ筋の活動は最小限に留める身体操作能力が必要となります。

今回はそのアクセル筋とブレーキ筋についての考え方やトレーニング方法についてご紹介します。

 アクセル筋とは

引用:プロメテウス解剖学アトラス

ここでは、上図の腿裏の筋肉であるハムストリングスを例に話していきます(他にもあります)。

ハムストリングスは、骨盤の坐骨という骨から始まり、膝の裏を通って下腿の骨に付着しています。

そのため、ハムストリングスの作用は股関節から脚を後ろに引く動き(伸展)と膝を曲げる動き(屈曲)という2つの機能がメインとなっています。

そして、ハムストリングスは外側を大腿二頭筋、内側を半腱様筋・半膜様筋という4つの筋肉で構成されています。

この中で特にアクセル筋としての作用が大きいのは内側の半腱様筋・半膜様筋の上部になります。

 ブレーキ筋とは

プロメテウス解剖学アトラスより引用

こちらも上図の腿前の筋肉である大腿四頭筋を例に話していきます(他にもあります)。

大腿四頭筋は骨盤から始まる大腿直筋と大腿骨から始まる広筋群(外側広筋・内側広筋・中間広筋)という4つの筋肉で構成されています。

股関節を曲げる(屈曲)作用と膝間関節を伸ばす(伸展)という作用があります。

なぜ、ブレーキ筋かというと

坂道をくだる時を思い出してください。

この大腿四頭筋(腿前の筋肉)がすごく働いていませんか?

大腿四頭筋はスピードが出るのを止めようと働きます。

平地でも一緒です。

坂道のようにわかりやすくはないですが、平地でも大腿四頭筋はブレーキとして働きます。

でも、アスリートで腿前がゴツい人っていますよね。

他にも腿前が発達してきて足が速くなったと感じる人はいないですか?

次に、その理由を説明します。

 ブレーキ筋が発達しても足が速くなる

大腿四頭筋はブレーキ筋という話をしました。

しかし、中には大腿四頭筋が発達してきた頃に足が早くなったと感じる人もいます。

それは、大腿四頭筋の作用によるもです。

大腿四頭筋は上記でも書いたように、股関節を曲げて足を引き挙げる作用と、膝を伸ばす作用があります。

これを走る動作に置き換えると、足を引き挙げるフェーズと膝を伸ばすフェーズがどちらもあると思います。

特に足を伸ばすというフェーズにおいては、地面を押す作用があるため、この力が強くなれば推進力に変わります。

つまり、このフェーズで大腿四頭筋が力強く活動することで、足が速くなっているんです。

しかし、これは間違った体の使い方です。

本来であれば推進力を生み出すのはハムストリングスや大殿筋です。

確かに、ブレーキ筋でも筋力そのものが強くなればもともとのベースが低い程、間違った体の使い方でも足が速くなるでしょう。

しかし、そのうち限界がきます。または体が壊れます。

この走り方では、大腿四頭筋を使って足を引き上げ、地面を蹴り、さらに地面に足がついた時にブレーキ筋をかけ。

というよに大腿四頭筋にとってはかなりのオーバーワークです。

しかもスポーツでは、走るという動作は何万回も繰り返す動作です。

筋肉だけでなく、膝関節や膝周りの靱帯にも、ものすごい負担となります。

冒頭にも書きましたが、この走り方を自転車で例えると

ブレーキレバーを握ったまま、全力でペダルを漕いでいるようなものです。

普通に考えて、自転車でも人の体でもいつかは壊れますよね。

 ブレーキ筋は鍛えたらいけない?

では、ブレーキ筋は鍛えない方がよいと思う方もいると思います。

結論からいうとブレーキ筋でも鍛える必要があります。

それは、多くの競技で切り返しやフェイント、ストップ動作など、ブレーキを必要とするからです。

いくら足が速くなってもこれらの動作が下手になってしまっては使い物になりません。

ただし、陸上短距離であれば、この様な動作がほぼないので鍛える割合は少なくともよいでしょう。

少ないといっても、大腿四頭筋は膝関節の安定性にも関与しているため、全く鍛えなくてもよいというわけではありません。

 アクセル筋とブレーキ筋の使い分けるトレーニング

最も簡単な方法は、階段を昇る際にハムストリングスをメインで使って昇ることです。

昇る時に腿前に力が入るのではなく、腿裏に力が入る感覚を養うトレーニングです。

誰からも助言なしで、使い分けができるようになるためには

この感覚をひたすら体に入力することが手っ取り早いと思います。

始めのうちは、大腿四頭筋にばかり力が入りなかなかできないと思いますが、自身の体に意識を向け、繰り返すことで段々とコツを掴んでくると思います。

 まとめ

アクセル筋とブレーキ筋の使い分けができるようになるとスポーツパフォーマンスは格段に上がります。

走るという動作だけなでなくジャンプ力または、テニスや野球・ゴルフなどの下半身の力の力源となるのもこのアクセル筋になります。

TASKでは、アクセル筋とブレーキ筋の使い分けができるようになるだけでなく、どのように鍛え、どのようにそれぞれの競技に応用していくかのプロセスがしっかりと構築されています。

スポーツパフォーマンスを高めたい方、是非TASKへご連絡下さい。